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ラーメンを撮る⑧湯気

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まだ、11月の半ばだというのに記録的な寒波に見舞われ 凍えるような吹雪の中を やっと辿り着いたお気に入りの一軒

沸き立つ湯気を掻き分け ふうふう言いながら啜る熱々のラーメンが冷え切った身体を心から温めてくれました

「こんなに熱々で 美味しかったんだよ!」ってのを画像で表現する為に、湯気を一緒に写す方法がある
これは、背景の暗さや横からの光線を利用すれば何とか撮れるのだが 私の様な食べ歩きの場合 なかなかそんな風に都合の良い撮影条件に巡りあうことは少ない

背景用にパネルや照明を持ち込む グルメ本の取材のようにはいかないのである



前回までの「ラーメンを撮るシリーズ」は、こちらからどうぞ


「ラーメンを撮る⑦ホワイトバランス」
「ラーメンを撮る⑥蓮華(レンゲ)の置き場」
ラーメンを撮る⑤左手箸麺
ラーメンを撮る④動きの表現
ラーメンを撮る③伝えたい事
ラーメンを撮る②脱、左手シャッター
ラーメンを撮る①湯気除去機能付き腕ポッド

#ラーメン #撮り方 #美味い #画像

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そんな時には、フリーソフト【 Pict Bear 】のレイヤー機能が頼みの綱となる ソフトのダウンロードと使い方は[Pict Bear 画像加工講座]からどうぞ


いつもの事だが導入は自己責任でやってくんなまし


ダレじゃいっ! 「またまた失敗作のごまかし方講座かい ちっとは、カメラの腕でも磨きなはれ」なんて言ってるのは~(怒)

まったくその通り!撮影技法の宿題がいっぱいたまっております。こんな事やってる場合じゃありません

まっ、それは置いといて
リサイズとレタッチ済みの画像を読み込んで レイヤーを一枚追加したら 拡散多めのブラシで大雑把に湯気を書き込み(マンガを描いてもそれなりに出来る)

スライドを動かして透過度を調整しながら良さそうなところまで薄くしておきます



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出来るだけ自然に仕上げる為には一発でやるのではなく もう一枚レイヤーを追加して ブラシの太さや透過度を変えたりして濃淡を出すようにします。 あっ、温泉マークを描き忘れた(笑)

 【 エンヤ 】の多重録音ほどは必要ありませんが 2,3枚に分けたほうが綺麗に出来るようでした

 最後にレイヤーを結合させたら完成



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これこれ、どこが変わったのか解らないとか言わないっ。 いかにも描きましたっ!じゃないところが職人技に決まってるでしょ


あ”ぁ~美味そうだ



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ラーメンを撮る⑦ホワイトバランス

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私の場合は 一人でラーメンを食べに入ることが多い、そりゃそうだ 仕事で外回りの途中なのだから 横手の「冬醤油」を「オネエチャン」と向かい合って食べていたら問題である

案の定、若い店員にカウンターへどうぞと案内されるのだが これがまたラーメンを撮る条件に まったく不向きな特等席であることが殆んど

①店主の目の前で視線が気になる ②窓側に背を向けているので陰になる ③カウンター向きに電球色のダウンライト ④しかもISO200 Av 開放でもTv 1/30 ⑤⑥⑦・・・etc

ラーメンblogerの心得にもあるが 注文してから運ばれてくるまでの間 ただ「ボーッ」とマンガを読んだり携帯をいじくったりしていてはいけない

ましてや、彼女との楽しい会話に花を咲かせるなど もってのほかである

待ち時間は、ISOは100でいけるのか Tvは確保できるか WBはオートで大丈夫なのか・・・店内を十分観察してカメラの設定を考える時間なのだ

「ボーッ」と、していると こんな写真を撮ってしまうという悪い見本である

 滅多に行けない 県外の貴重な画像の場合 この「真っ黄色」さでは、泣くに泣けない


前回までの「ラーメンを撮る」は、こちらからどうぞ

「ラーメンを撮る⑥蓮華(レンゲ)の置き場」
ラーメンを撮る⑤左手箸麺
ラーメンを撮る④動きの表現
ラーメンを撮る③伝えたい事
ラーメンを撮る②脱、左手シャッター
ラーメンを撮る①湯気除去機能付き腕ポッド



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そんな時は、無償で導入できる救世主の様なレタッチソフト「Photo Filter」の出番


お決まりですが導入と使用は自己責任にてお願いします


プラグインに追加してある「WBF」を開き、一番白いであろう茹で卵の白身をスポイトで吸い取ります

プレビュー赤、緑、青、更に、自動補正1、2を確認して一番自然な画像を選び「OK」をクリック



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卵の白身が自然な色に変わり ホワイトバランスが補正されました



あ~っ、よかったよかった



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いつも こんな「ヘマ」して画像を修正して誤魔化していると思われるのは心外なので 一枚追加

天然杉一枚物のテーブルにそっと置かれた細竹の箸置き、お箸を境界に奥には天井からの電球色スポット 手前側は、夕方の窓から差し込む自然光を同じ一枚の中に表現しました


真面目にやれば、こんな絶品なショットも撮れます



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ラーメンを撮る⑥蓮華(レンゲ)の置き場

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このラーメンを食べたときの感動は、どうやって撮れば 人に伝える事が出来るのだろうか 


店内の照明は蛍光灯か電球か、明るいのか暗いのか 光の向きはどっち、影は映りこんでないか ドンブリの奥に灰皿やティッシュがはいらないか 被写体までの距離は稼げるか ISOを上げてのシャーッター速度の確保は必要か 様々な要素を考えながらカメラの設定を始める

今回のテーマである「最初からラーメンに突っ込まれてくる蓮華」は、必要なときに手の届く所に並べておいてくれれば良いわけで 写真的に言うとまったくの邪魔者である

勘違いしてもらっては困るが 必要ないと言っている訳ではない、私の大好きな背アブラとラードがスープの表面に膜を張っているようなコテコテラーメンの場合は絶対必要で 

レンゲを使わずどんぶりを持ち上げてスープを啜ると脂の上澄みだけをのんでしまうことになる

更にスープ全体が餡でとろみを付けられている あの店もレンゲ無しでかぶりつくと口内火傷と言う悲惨な目に逢う事間違いない


前回までの「ラーメンを撮るシリーズ①~⑤」に興味のある方は、こちらを参照されたし


ラーメンを撮る⑤左手箸麺
ラーメンを撮る④動きの表現
ラーメンを撮る③伝えたい事
ラーメンを撮る②脱、左手シャッター
ラーメンを撮る①湯気除去機能付き腕ポッド


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我が家のラーメンドンブリとレンゲの大集合であるが エキストラで参加してもらったレオンのやる気の無さは 残暑の影響なので大目に見て欲しい

ドンブリそのものが普通の店で使う1.5玉用なのを考慮しながら見ていくと 手前から一般的なメラミン樹脂製の少し大きめな掛けレンゲ(ドンブリの縁に引っかかる)、私専用の白磁の丸レンゲ(但し、自宅でレンゲを使うことは殆んど無い)、saちゃんの猫レンゲと普通のレンゲ(どちらも絶対手を離してはいけない沈没レンゲ)

まともに稼動しているのは手前の一本だけなのだが 何せ使用頻度が少ない為 破損も紛失も無い為 ここ数十年買い足しも無い


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「はいっ、お待ち」と、目の前に出されたラーメンには必ず正面があると思っている 

メンマ、ナルト、チャーシュー、葱の配置から想像すると大抵はチャーシューを手前にしているようなのだが(一部にはご馳走は後残しタイプもある) 

どうしてもレンゲをドンブリに突っ込んだ状態で出される場合 ベストポジションってのはどこなんだろう

店名をドンブリに印刷している場合や、雷紋や鳳凰、喜喜などの紋様があるときは やはり出来るだけ正面の一番奥に写すようにしているが 

そうすると必然的に空いているスペースは10時と2時になり 麺の上に無造作に置くのではなく すくう面をドンブリ側に伏せて置くのが 写真的にすっきり見えるはずである



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絶品 ClubDB 」 8/22更新

ラーメンを撮る⑤左手箸麺



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ラーメンを撮る② 脱、左手シャッター」の時に、麺を持ち上げて撮る場合 手ぶれやレベルの傾きを防ぐため 左手で箸を持ち 右手でシャッターを切るのが良いと提唱した「絶品Club」であるが

ガムシャラに 麺を持ち上げて撮れば良いと言う訳ではなく  撮る角度、持ち上げる高さ、麺の本数、ピント位置、動きなど

麺を持ち上げることによって 何を伝えたいのか、どんな風に魅せたいのかを考えながら撮る「作画意図」が、重要となる

勘違いしてもらっては困るのだが 今回、載せる作例が万人の感性に当てはまる訳ではなく人それぞれの感じ方があって当然で あくまでもこんなことを考えながら「ラーメンを撮っている人もいるんだな」 位に受け取ってもらいたい。

ラーメンを撮る⑤左手箸麺」では 失敗例を交えて載せていくので参考にしてもらえればと思う。

以前の「ラーメンを撮る①~④」は、こちら
ラーメンを撮る④動きの表現
ラーメンを撮る③伝えたい事
ラーメンを撮る②脱、左手シャッター
ラーメンを撮る①湯気除去機能付き腕ポッド





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中太ストレートの自家製麺が美味しいネギ味噌らーめんなのだが 持ち上げた麺の本数が15本前後と少なく しかも、写る側には4本しか麺が掛かっていない為  箸がスカスカに見えてしまっている

この場合は何と言っても本数が少なすぎで 割り箸の地肌が見えてしまっていることに問題があり
この店の特徴でもある自家製ストレート麺の艶や曲面のしなやかさを表現するためには最低でも各10本ずつ合計20本は持ち上げたいところだ




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クシャクシャに縮れた細麺と大量にのせられた斜め切り葱が特徴のネギ塩ラーメンなのだが、とにかく持ち上げた量が多すぎる それと 、 撮った角度が真上過ぎる為 こんがらかった毛糸のようになってしまった

ストレート麺のように綺麗に整列させる必要はないものの 上部で重なり合った本数を減らし もう少し低い位置から斜めに狙った方がいい

やはり昔から言うように「ソバージュのおねぇちゃんは、 斜め前が断然綺麗!」なんです。

古すぎか? 最近あまり見ませんね 大好きなんだけどなぁ・・・





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ドッヒャー! あっはっは こりゃどう見たってやりすぎだっしょ

大好きな茹麺焼きそばですが ボリューム感と香ばしく炒められたソースの艶が撮りたくって麺を持ちすぎてしまった

しかも麺をカメラに近づけすぎた為 皿に残っている焼きそばと同化している

これはいけません、近々 撮り直しに向かおうと思っています (また、食べたくなっただけ・・・とも言う)




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箸で持ち上げた麺に動きを与えながら どんぶりへピントを持っていき 無数に浮かんだ旨み脂をも写し出すことで表現しています

最近やり始めた「動きの表現」ですが 今までの持ち上げて固定した画像には無かった実態感がグンと迫ってきました

いつかは食べてみたい名店なのだが 残念なことに青森市にしかありません  しょうがないからカップ麺で我慢です 

箸で持ち上げられたラーメンだけでも こんなに様々な表情を見せてくれるんです

さらに 麺の先にある 僅かにぼかしたどんぶりの具材、コッテリ濃厚な脂の輝き、立ち昇る熱々の湯気

絶品Clubは、一杯のラーメンからもらった美味しさを どうやって撮ったら 見てくれた人に伝える事ができるかを こんな風に本気で考えています


さぁっ、今日はどこの「絶品ラーメン」いただこうかな





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絶品 ClubDB 」 6/7更新


ラーメンを撮る④動きの表現

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ラーメンを撮るシリーズ」も、やっと4回目を迎えることになりました

以前に掲載した「ラーメンを撮るシリーズ①~③」は、この下にリンクしておくのでで興味のある方は覗いてみてください。

ラーメンを撮る③伝えたい事
ラーメンを撮る②脱,左手シャッター
ラーメンを撮る①湯気除去機能付腕ポッド


シリーズ中 共通のテーマは、このラーメンをどう撮ったら 見てくれた人に美味しさを伝えることが出来るかだったのだが

最近の「絶品Club」では 配膳されたラーメン、持ち上げた麺、看板、メニューなどと静止画像ばかりで いかにも単調なアップが続いており 写真的にはつまらないblogになってしまいました。

どうにかして「動き」のある画像は撮れないものだろうか・・・


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やっとストックに加わった マルちゃんの屋台十八番で、絶品Club特製「溶き玉地鶏塩らーめん」をいただきました
んっ、誰ですか 時々しか作らないから「ときたま(時々、たまに) らーめん」だろー なんて言ってるのは ・・・さすがに常連は鋭い。

まずは お鍋で鶏腿肉の切り身を炒め 火が通ったらお湯を投入して麺を入れます

ここでスープの元を入れてはいけません 袋の裏レシピにも必ず書いてあります
スープで煮込んでしまうと 味がしみこんでしまい麺の味を感じる事が出来なくなってしまうんです

麺がほぐれたらどんぶりに取り出して、鍋に残したお湯に粉末スープ、塩ダレを入れ さらに 卵を追加し溶卵スープを作り どんぶりに注ぎました

薬味の万能ネギと唐辛子入りラー油、黒胡椒でピリッとさせて出来上がり

いつもの麺を持ち上げた画像です、ノンフライ麺の特徴でもある 芯の残った状態や細かい縮れまで写り込み 自分では悪くない出来栄えだと思っていました。

ただ、過去のエントリーから続けて見て このページに来た人からすると 見慣れた画像の繰り返しで  せっかくの感動も半減してしまうでしょう。

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「動き」を、撮る為には まず上の麺を撮った設定のままで どんぶりの麺にピントを合わせ シャッターを半押し フォーカスロックしてから左手の箸で持ち上げた麺のトップを中心にフレームを固定します

次に、箸を5Cm程上下にゆっくり動かしながらシャッターを切りますが このスピードコントロールは 非情に微妙な為「ラーメンを撮るシリーズ」の中でも最高レベルの撮影技術が必要とされました。

一見、単純なピンボケ写真にも見えますが 良く見てください
どんぶりの表面にある万能ネギにピントが合っていて 意図的に動かした箸の残像が黒く引きずられ 被写体ブレを演出しているのが解る筈です

どうでしょう、まさに「今っ」美味しいラーメンが口に運び込まれて来る様子を感じていただけたでしょうか

これまでに紹介した撮影技法 ①の湯気を吹き飛ばしながらの撮影 ②左手に箸を持ち替えて麺を持つ ③光の具合を見て座る ④麺を持ち上げて上下に動かす

ラーメン屋でこれをやっていると 他の客から白い目で見られますが 恥ずかしがる必要は まったくありません
なぜなら、今日からは この記事を読んだラーメンブロガーが一斉に左手箸で麺を持ち上げ 上下させ始めるからです ・・・たぶん。


絶品Club常連さんは,すでに察していると思うが いつものウケ狙いでありマジなコメントは返事に困るのでマジで勘弁


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絶品 ClubDB 」 4/18更新

ラーメンを撮る③伝えたい事




拙blogでは必ず冒頭の「○○ラーメンをいただきました」から始める事にしている 

それは【Categories】「はじめまして」の中で書いているが、常に 美味しい食材の恵みに感謝、 美味しく料理してくれた人に感謝、食べる事によって生かされている事に感謝する気持ちを 持っていたいからである。

その気持ちをblogで伝えたいのだが 小学校の作文以来 文章のセンスがまったく無いと 自覚している 私にとって残された手段といえば載せる画像で表現する事しか見当たらない。

匠のデジタル工房・玄人専科】匠先生は、今回も私の大好きな「グルメシリーズ28」で ツナサンドをやらかしてくれている。
デジカメと言っても一眼でもなく 最近の高画素、手ぶれ補正、高感度カメラとは程遠い入門仕様のコンパクトデジカメしか持たない私だが
彼の「作画意図の講義」を受講して以来(隠れ生徒だが) 単なる記録画像に留まることなく  どう撮りたいのか、何を伝えたいのかを考えて シャッターを切るように心がけている

一枚目のラーメンは秋田市郊外にある名店  ラー醤、おろしニンニク、手切りのチャーシュー、どれを見ても我ながら悪くない画像と思っている
しかし この店で一番に伝えなければいけないのは そんなところではないのだ 秋田市内の外れに在りながらラーメン好きを惹きつけてやまない 無数に浮いた背脂や分厚い膜を貼ったラードのコッテリ感なのに、残念ながらこの画像からは見てとれない。



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そこで撮り直したのがこちらの画像

まず、屋外光や照明器具の位置関係を考えて座る位置をカウンター東南かどから3っ目に決め 
撮る角度を少し低くし 時計回り4時半あたりに  この店の特徴であるラードに光を映し込むようにし  さらにマクロモードを使い一段と寄せて背脂のコッテリ感を出してある。

このショットからなら どう撮りたかったのか、何を伝えたかったのかが 判っていただけるはず。今のところ、この店のベストと思っている一枚である



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次は、秋田市新国道沿いにある名店  この店の餡かけ系ラーメンは誰もが認める 超熱々,私はかつて 天津麺をいただき 偉い目にあったことがある。この日 YOUさんもヒーヒー言いながらも美味しい×2といただいてた。

ここでは 熱々感を湯気で表現する為 背景に濃紺のGジャンまで入るようにしているのがみてとれるはず 
背景が薄い色の場合もしくは遠い場合は持ち上げた麺から立ち昇る湯気は綺麗に写り込まないからである
更に ピントをどんぶりの麺にして湯気のホンワカした柔らかさを出してある 。どうだろう、何かを感じていただけただろうか


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瑠璃色の風」asamai2さんには前回のupで すでにバレバレなのだが 天津麺の熱々かに玉画像である
上の解説で 湯気を撮る為には背景を暗くするといったばかりなのに  白いどんぶりには大量の湯気が写り込んでいる  しかもこんなに接写しているにも関わらず レンズの曇りもあまり無い。 摩訶不思議なことだ

これまで皆さんには「超能力保護法」の都合により内緒にしていたのだが、実はわたくし レオンは「ラーメンを撮る①湯気除去機能付腕ポッド」を実践しているうちに 湯気を自在にコントロールする技を習得していたのである。

今回の場合は 息を吹き付けるのと吸うのを交互にコントロールすることによって レンズ前の邪魔な湯気だけを除去して撮ってある、日本でもこの秘技を使えるのは まだ数人しかいないはず・・・

この画像で一番伝えたかった事は 立ち込める湯気の熱々加減と、かに玉のふんわり度なのだが感じ取ってていただけただろうか

このように、ラーメンを撮る上で大事な事は 何を伝えたいのかを明確にしたうえで 手順を頭の中で組み立て  カメラの色々な要素を設定し 撮りたい画像を上手く表現する事なのである(匠さんの引用)。

こんな風に思いを込めて撮った
絶品Clubの画像から私が伝えたかった 美味しい恵みのありがたさを感じとってもらい 更にラーメン好きが増えれば万々歳と愛犬レオンも申しておりますワン!

匠のデジタル工房・玄人専科】 匠さんへTB

ラーメンを撮る②脱、左手シャッター
ラーメンを撮る①湯気除去機能付腕ポッド

絶品Club常連さんは,すでに察していると思うが いつものウケ狙いでありマジなコメントは返事に困るのでマジで勘弁

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絶品 ClubDB 」 3/4更新



ラーメンを撮る② 脱、左手シャッター

私のような食べ歩きblogの場合  昼時もしくは夜の食事時に店に入り 注文して出てきた物を写真に納める為 殆どが、完成写真を載せることになってしまうのだが。

それが何日も続くと どんなに美味しそうに撮れていたとしてもまるで図鑑のページをめくる様な感じになってしまう。

かといって、 料理blogのように作る工程を載せ 臨場感を出したいが為に
「ちょっといいですか~♪・・・( 富豪刑事のように ) 実はわたくし、絶品Club のレオンという者で美味しいお店の料理を blog で 紹介しております。 是非この店のラーメンを載せたいので作るところを撮らせて貰う訳にはいきませんでしょうか~・・・」などと 言ってみたとする。

予想は出来ると思うが「 この○そ忙しいときに何を寝ぼけたことを言ってやがんだ、とっとと出て行きやがれ!」当然だ、塩まで撒かれるだろう。

仕方がないので ギターや、わんこをたまに入れてみる・・・。 
あっ、俺か・・・。

もしくは、箸でラーメンを持ち上げて茹で加減や艶を写し込み のど越しの良さを表現することになる。

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おっ、こりゃいいかも どうでしょう この臨場感 箸で持ち上げた麺のトップにピントを合わせ どんぶりを浅くボカシた事で 今にも自分の口に入りそうじゃありませんか

ところが どうにもこうにもピントが合わなかったり ブレたりでうまく撮れる率が低すぎる。 それもそのはず

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右手で箸を持っているため 必然的にカメラは左手でシャッターを切らなければならなくなってしまうのだ。


私の場合は 特別手が大きい為 (手首から中指の先まで21Cm,広げた親指と小指の間は25Cm) 左手でカメラを持ってもシャッターまで指が届くので何とかなるのだが 

世の中の料理ブロガーに、こんな巨大な手の持ち主がそうそういるとは思えないし

そもそも 右手で箸を持つ必要性があるのか疑問に思えてならないのだ。

「実は私、子供の頃 左利きだったんですが 今では、こうして右でお箸を持って食べれますぅ~♪」とか伝えたいのなら別なのだが  そんな事ではなく 美味しさの臨場感を伝えたい為に持ち上げる訳だから 
手ぶれや水平の取れないリスクを犯してまでも 左手でシャッターを切る冒険は、全く必要無いはずである。


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どうでしょう、左手の箸やレンゲで麺やワンタンを持った画像が いつもと変わらず美味しそうに見えるのが おわかり頂けるだろうか


そんな訳で 今後の 絶品Club では 左手シャッターを止めることにしました


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ラーメンを撮る①、湯気除去機能付き腕ポッド は、こちら


絶品 ClubDB 」 を公開

 

ラーメンを撮る①、湯気除去機能付き腕ポッド




ラーメンを撮る場合、問題となるひとつがやはり手ぶれ
最近の高級デジタルカメラには電子式手ぶれ補正・光学式手ぶれ補正・撮像素子シフト式手ぶれ補正など、はたまた高感度化によるぶれ補正効果が付いているものも多くなり 誰でも簡単に綺麗な画像が得られる様になってきました。
しかしながら現実はそんなに甘くはなく 現在使用中の canon PowerShot A540にはそのような機能は付いていません。
昼時の暗いラーメン屋においてはフラッシュを炊く訳にも 三脚を持ち込む訳にもいかず 手ぶれ写真を撮ってしまいblogの更新に画像を差し替えねばならないことも度々。


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そこで、無い頭で考えたのが上の写真デカイ手です。
バスケットボールを片手で持ってしまうという代物ですが その分ギターを弾くときは重宝します ネックを握ったままバレーコード(シェイクハンドで全部の弦を押さえる、初心者にとっての最初の難関 )を押える事ができます。


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この手の形には極めて重要な秘密が隠されていて、カメラを持った状態で手の平とカメラの間に隙間が出来るはずです。
カメラの幅が8.5Cm,隙間が3.0Cmですから個人差はあるかも知れませんが、だいたい 12.75C㎡の開口面積が得られるはずです。
小指は立てても良いですが画像に影響はありません。 お好みで選んでください。


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肘をテーブルに突き、このように構えます。
一脚 モノポッド を 腕で再現したテーブル版「腕ポッド300」と名ずけました 前後左右自在に動かす事が出来、格段に安定感が増し手ブレを抑えることが出来ます。
このままの状態でラーメンに向って構えますが、まだシャッターは押しません ここからが大事な二つ目のポイントです。
その理由は、ラーメンを見てもらえれば判ると思います、 そう 熱々で湯気が立ち込めているはず。
そのまま撮っても 霧がかかった様にぼやけた画像を撮ることになってしまいます。
そこで先に説明したカメラを構えたときに出来る隙間が素晴らしい役目を果たす事になります。
シャッターを押す前に大きく息を吸い12.75C㎡の開口に吹き込みながらシャッターを切ってください、出来れば初めての「チュー」を思い浮かべた方が より効果的に吹き込めるはずですが
私の場合は経験が少ない為 大変な修行を必要としました。
レンゲの手前に若干、湯気が残りましたが 全体的には吹き飛び画像もクリアになったはずです。


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これが会得できれば「湯気除去機能付き腕ポッド、ラーメン撮影法」の完成。

注”デジタル一眼の場合は手の平にレンズをのせて構える都合上、湯気除去機能が使えません。



今日も最後までジョークに付き合ってくれてありがと、クリックよろしく