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NSR250R ‘88(タンクの燐酸亜鉛処理編)

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HONDA NSR250R`88(MC18)
は、今から19年も前に作られたレーサーレプリカです

前回は、タンクやカウルの取り外しとキャブレターの固着修理までで時間切れとなりましたが

「NSR250R‘88 フラットバルブ固着」は、こちら

今回は、タンクの錆取りと防錆処理を行いました

今、話題の内藤チャンピオンも言っていましたが 世の中には「やっちゃいけない事は、やっちゃいけないんです」ってことになっています 
いつもの事ですが絶対に真似はしないでください 何が起こっても一切責任は持てません。

金属表面処理で調べてみたところ リン酸亜鉛皮膜の形成( パーカー処理)が、一般的なようなので挑戦してみる事に

①脱脂:タンク内に付着した、油等の汚れを除去⇒ネバネバ状態の汚れはガソリンを入れて溶解させ こびりついている部分はパイプクリーナーのブラシを流用して洗浄 少しでも残っていると皮膜の形成が出来なくなる為、時間が掛かってもしっかりと汚れを落とします

②洗浄:脱脂剤の中和と洗浄⇒ガソリンを抜き取ったら洗剤で中和しよく洗浄します

③酸洗:酸で錆を除去⇒酸と言えば「ひっと振り♪みっこすり♪サンポール」を流用 酸で解けてしまうのでコックを取り外し給油口をキッチリ塞いでタンクの上部にも液が行き渡る様に「グルングルン」回転させます 
この時は必ず付きっ切りで錆が落ちる状況を確認しなければいけません 油断して放置しておくとタンクに穴が開いてしまいます

④洗浄:酸を除去⇒水洗い


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⑤亜鉛の調達:乾電池の構造を調べると亜鉛のケースが使われている事が判り サンダーで切り目を入れて分解 (もちろん使いきった乾電池を使用)給油口の大きさに合わせて紐で束ねます


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⑥リン酸皮膜処理:処理液を入れてリン酸塩皮膜を形成させる⇒工業用処理液の成分を調べたところ 

リン酸18.9%、エタノール1.11%、塩酸1%、亜鉛1%、精製水30%との成分表示を見つけました

リン酸は薬局で取り寄せ購入、エタノールは省略、塩酸はサンポール少々、亜鉛は乾電池から調達、精製水の意味は、酸が塩素を嫌うのだと判断し水道水に熱帯魚の水換えに遣う「カルキ抜き」を少々投入して間に合わせることに・・・かなりいい加減(笑)


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⑦保温:温度を上げて反応を促す⇒熱帯魚用のヒーターを投入し人肌に燗をつけてみる なかなかいい感じにシュワシュワしてきた様な・・・


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⑧エアー抜き:給油口一杯まで液を入れると反応で発生したガスがタンク上部に溜まりドンドン液が溢れてしまう為 ギリギリまで止めておきますが それだと上の部分の処理が出来ません

針金を入れてカギ形に曲げたホースに注射器をセットし 発生したガスを抜きながら薬液を充填していき上部まで行き渡らせながらリン酸亜鉛反応を促します 

この状態を長く続ければ上部の処理は完璧 後は、噴かない程度に液面を下げてしばらく放置

⑨中和:リン酸亜鉛処理液を抜き中和⇒処理液の酸を中和する為アルカリ性の洗剤などで中和洗浄します

⑩潤滑剤処理:リン酸亜鉛表面に潤滑皮膜を形成します⇒ポリエステル樹脂塗料によるコーティング処理の場合はこの処理をしませんが 今回は、潤滑剤を噴霧し潤滑皮膜を形成する方法を選択しました

トータルの費用

サンポール⇒トイレから借用

亜鉛⇒廃品乾電池(どうしてナショナルのNEO黒かは後日報告予定)

リン酸:薬局にて取り寄せ¥1,050(一級か特級のどっちにしますか?・・・もっ、もちろん呑めないので一級)

カルキ抜き:水槽の隣に在庫有り拝借

ヒーター:熱帯魚の水槽には現在、金魚様が生息の為 必要なし

注射器:悪い趣味ではありません 商売道具からの流用

その他洗剤:キッチンから無断借用

現状で、錆の再発はありませんが今後どのように変化するのかは見当がつきません くれぐれも真似はしないようにお願いします


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Comments

おとっつぁん・・頑張ってますねー。
おとっつぁんにいただいた超綺麗な写真はまだ店にありますが「あと一人」に見せたら家に飾らせてもらいます。
店に飾るとオーダーが入りそうで怖いので・・・。
ホントにありがとうございました。
それと・・ある「ポータルサイト」から電話がありウチの店を掲載したとのことだったので「絶品さんの写真を使ってください」っていいましたので掲載されたさいにはヨロピクです。

  • Date : 2007-10-17(水) 23:00:35
  • Website:URL
  • Name : ひげ [Edit]

素敵☆

レオンちゃまこんばんは^^
バイクの事は分かりませんが
レオンちゃまのマニアック振り
愛情一杯の整備には 恐れ入りました!!
我が子同然なのですね。
ピッカピカじゃないですか~
ご自分のお身体も大切ねっ
素敵なレオンちゃまです~ぼちっ(^_-)-☆

  • Date : 2007-10-17(水) 23:10:53
  • Website:URL
  • Name : al17 [Edit]

化学....嫌いです (゚д゚lll)

キレイになったのにビックリです。
自分なら、手っ取り早く「花咲かGさん」です。

  • Date : 2007-10-18(木) 12:25:51
  • Website:URL
  • Name : shigw@仙台 [Edit]

ご苦労様!!

いやいや 相変わらず大したもんですなぁ
感服つかまつる m(__)m

  • Date : 2007-10-18(木) 16:31:07
  • Website:URL
  • Name : pawaket [Edit]

ひげさんへ

いらっしゃい!
ひげさんの了解があり(但し、ランキングサイト以外)
mailで連絡もらえれば
「絶品Club」のロゴが入ってない画像でも提供いたします

現在、ランキングサイトに無断で悪用され  憤慨している為 そっちは断固許可しません
よろしく哀愁

あきさんへ

いらっしゃい!
長年生きていると 転んでも普通に起きたら味が無いと思うようになりました
費用を掛ければもっと楽で簡単な方法もあるのですが
「絶品Club」にはふさわしくありません
「これでもか」と、究極のこだわりで作る あきさんの創作料理といっしょですよ(笑)

shigwさんへ

いらっしゃい!
私も機械科卒なので化学はサッパリ解りません
水道水にカルキ抜きを投入して「精製水だ~♪」といっているくらいですから(爆)
花咲Gの場合でも 脱脂、洗浄などの前工程と上部のエア抜きは必要です
それより何より、普段メンテナンスして乗っていれば こんな事には「なんねえべ!」ってことです 判ってますとも・・・

pawaketさんへ

いらっしゃい!
手入れを怠ったツケが沢山残っている為、まだまだしばらくかかりそうです
まっ、ネタには困りませんね 良いのか悪いのか・・・

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • Date : 2008-01-09(水) 22:17:27
  • Website:
  • Name : [Edit]

勉強になります

バイクのタンクの錆取りを検索していてたどり着きました。
リン酸亜鉛処理液を作ってしまうとは、びっくりするやら感心するやらです。
でも、買ってくると結構な値段なので、参考にさせていただこうかなと思いました。

ところで質問があるのですが、成分について
「リン酸18.9%、エタノール1.11%、塩酸1%、亜鉛1%、精製水30%との成分表示」とあるのですけれど、全部足しても100%にならないのですが、あとの残りはどうなっているのでしょうか?
教えていただけると助かります。

  • Date : 2010-03-05(金) 09:29:01
  • Website:URL
  • Name : nksn [Edit]

nksnさんへ

確かに100%にはなりませんね あっはっは。参考にした資料ありますが商品名入っているため非公開とします(検索すればたどり着きます)
数値はあくまでも目安と捉えてください 燐酸18.9%は強すぎると思ったので 実際は タンクあたり燐酸500ml、塩酸(サンポール少々)、エタノールは脱脂と勝手に解釈して省略、亜鉛板、カルキ抜きを投入したお湯をタンク一杯まで投入(温度を維持)化学反応したガスが大量に発生するので厳重注意

ご存知とは思いますが
燐酸、サンポール共に毒物の為 中和廃液処理等の
知識を持たずに垂れ流しにすると 犯罪になります
もちろん仕上がり等含め当方では一切責任もてません

楽しく拝見しました。

始めまして、私も同じようなことをしていますが、 比率は判らなかったので目分量で適当にしていました・・・ 思いついたんですが、リン酸なのでカリウムとか混ぜたら肥料になってその辺の空き地で処分できるかも・・・(異常に雑草の生育が良くなったりして)

  • Date : 2011-04-13(水) 10:21:01
  • Website:URL
  • Name : 温温 [Edit]

温温さんへ

いらっしゃい!
拙blog のアクセスキーワードを見ると 
砂肝の下処理、ヘッドライト磨き、ハタハタの食べ方、タンクの燐酸亜鉛処理、スーパーオセンの鶏カツがトップファイブ
燐酸処理なんか2007.10.17のエントリーですから根強い人気ですね
あっはっは、カリウム混ぜたら肥料になりますか なかなか良いかも

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